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入れ歯

False Teeth

歯がない状態を放置していると

歯がない状態を放置してしまうことには、以下のようなリスクが潜んでいます。

  • 残っている歯が噛む相手がいないことで動いてしまう。
  • 発音や滑舌に影響する。
  • 噛むことに使う顔の筋肉が使われなくなり、顔の形が変わってしまう。
  • 噛まないで飲み込むことで、満腹中枢が刺激されずに食事量が増え肥満や糖尿病が悪化する。
  • 噛まなくなることで、脳への刺激が減りアルツハイマーや認知症のリスクが上がる。
  • 噛めないことで力が入らず、転倒しやすくなる。
  • 入れ歯がないことで、舌が喉に沈み込み息苦しくて口が開いたままになる。それにより口呼吸が増え病気になりやすくなる。

入れ歯に対する当医院の方針

当医院の治療の方針として、積極的に歯を抜くことはありません。また、できるだけ歯を抜くリスクを下げる方法をご提案しています。
このような方針を取っている理由は、抜くことで、必ずしも生活の質(QOL)が良くなるわけではないからです。
入れ歯にすることで、自分の歯と同じように噛めるようになると思っている方もいるのですが、残念ながらそんなことはありません。
もちろん、抜かないことが必ずしも1番良いこととは限りません。そのため、歯を残すことで起きるデメリットに関してもきちんと説明させていただきます。
その上で、最終的にはご自身で治療方針を選択していただいてからの治療開始となります。

また、当医院では積極的に新しい入れ歯は作りません。もちろん必要な方はお作りしますが、まずは今使っている入れ歯が修理や修正で利用できるかどうかを試します。 入れ歯を新しくすれば、よく噛めると思っている方が多いのですが、実はそんなことはありません。
入れ歯は義歯といって、義手や義足と同じ漢字で表されます。義手や義足をつけたその日に使いこなせることはなく、トレーニングやリハビリを継続して初めて使えるようになっていきます。
これは入れ歯も同じです。
現在使用中の入れ歯をまずは使えるように修理・修正し、その上で必要な方には新しい入れ歯を製作致します。修理・修正で問題なければ製作する必要はありません。

ブリッジとの比較

歯を失うと、その治療の選択肢として、「ブリッジ」と「入れ歯」の2つがあります。それぞれ特徴や適応に違いがあり、その中でも1番の違いは、固定式か取り外し式かにあります。
ブリッジは歯と接着剤で接着しますが、入れ歯はバネで歯にひっかけるので取り外しが可能です。
当然、接着剤で固定する方が自分の歯に近いので、食事はしやすくなりますが、力を加える分、支えにする歯に色々と条件がついてきます。
まずはある程度の歯の本数が残っていることが必要です。支えに使う柱が足りなければ、噛む力を支えられないのでブリッジが持ちません。また、その柱になる歯が揺れていても、ブリッジによる治療は難しくなります。
ブリッジは支えになる歯を平行にすることで被せ物を入れる治療ですから、それぞれの歯を削る必要があります。中には削ることで、歯にしみる感覚が出ることもあります。

入れ歯はブリッジとは違い、歯を大きく削る必要はありません。また、支えに使う歯の本数が多ければ、もちろん条件としては良くなるのですが、歯が全くなくても作る事は可能です。 取り外し式なので、歯にかかる負担はブリッジと比べると減らすことが可能ですが、その分、噛むということに関しては効率が悪くなります。
ここで説明したことに対し、ご自身が何を優先したいかによって治療方針は変わります。 歯を削ってでも、自分の歯に近い状態にしたい方はブリッジを。
歯をできるだけ削りたくない方や、残っている歯の本数が少ない方、歯に揺れが出ている方は、入れ歯を選択されると良いかと思います。
詳しくは担当の歯科医師にご相談ください。

入れ歯の保険適用について

前歯部分の入れ歯や奥歯でも、入れ歯の設計によっては、バネが見えて見た目に不自由が出ることがあります。
保険の入れ歯では、見た目を改善することは全国共通のルールとしてできません。
保険の入れ歯でなければ、バネの部分をピンク色にする事で歯肉の色に近づき目立たなくする事が可能です。
また、入れ歯は簡単に言うとプラスチックの樹脂のようなもので、できているので強度を上げるために厚みが必要になります。そのため、違和感や異物感がどうしても強くなります。

保険の入れ歯でなければ、いろいろな金属を加工して薄くすることで違和感や異物感を軽減することも可能です。
保険外の特殊な入れ歯に関しては、設計やどんな材料を使用するかによって金額が変わってきますので詳しくは歯科医師にご相談下さい。

入れ歯のお手入れに関して

自分の歯を磨くのと同じ様にキレイに保つことが必要です。昔は歯磨き粉を使うと傷が入って細菌が繁殖するといわれていましたが、現在市販されている普通の歯磨き粉には、研磨剤は昔ほど入っていないので、それほど心配はありません。
もちろん歯磨き粉を使っていなくても、硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くと傷が入るので、力加減には注意してください。
他にも市販の入れ歯洗浄剤を使って日々の清掃を行うことも可能です。

ただし、保険外の特殊な入れ歯に関しては使っている素材の関係で専用の洗浄剤が必要なこともあります。
当医院の受付にて販売していますので、お気軽にご相談ください。

入れ歯

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