歯石除去・クリーニング
お口の健康のために、口内の環境を整えたいみなさまへ
毎日歯磨きをしていても、上手に磨けていないと、歯の裏側や歯と歯ぐきの境目などに歯石が蓄積されてしまいます。
歯石をそのままにしていると、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、口臭が悪化したりするので、お口の健康のためには、歯石を取り除くことが大切です。
しばらく歯のクリーニングを行っておらず、歯石が気になる方は、お気軽にご相談ください。
歯石って何?お口の中でどうやって歯石ができるの?
私たちは食事をすると、12時間以内にお口の中にプラーク(歯垢)がつくられます。このプラークは1gあたり1,000億個以上の細菌が存在する細菌の塊だと言われています。
きれいな話ではありませんが、同じ量のプラークとうんちであれば、実はプラークの方が細菌数は多いのです。つまり、プラークはうんちよりバイキンの数が多いということです。
このプラークは、うがい程度では取り除くことができず、歯ブラシで歯磨きをしないと、取り除くことができません。
そしてこの磨き残しのプラークに、唾液中のミネラル成分が付着することで硬くなり、24時間~48時間かけて歯石ができあがります。
歯石を放っておいてはいけないの?歯石除去って何?
歯石自体が悪さをするわけではないのですが、歯石は表面がざらざらしているため、プラークが付着しやすく、細菌の住み家のようなものになってしまいます。
その家に歯周病の原因細菌が住み着くことで、そこから毒素が放出されて歯周病の進行に影響を与えます。
このようなことを防ぐために、歯石を取り除くのですが、通常は、お口の中の細菌を肉眼で確認することができないので、家ごと取り除きます。これが歯石除去です。
プラークから歯石になってしまうと、歯磨きでは取り除くことができないので、歯科医院での歯石除去が必要になります。
歯石除去って痛いの?
歯や歯ぐきが健康な状態であれば、歯石除去によって痛みを感じることはほとんどありません。
そのため、歯石を取る時や歯石を取った後に「痛い」「しみる」といった症状を感じる場合は、歯や歯ぐきに何かしらトラブルが起きていると考えられます。たとえば、「しみる」という症状を感じる場合は、歯周病が進行している可能性があります。
歯周病が進行すると、多くの場合、歯を支える骨が減少していきますが、骨が減少すると、骨を覆っている歯ぐきも下がるため、本来お口の中に出てこない歯の根っこが露出してきます。歯の根っこはもともと刺激に弱いので、歯ぐきが下がって露出することで、しみやすくなってしまうのです。
また、歯ぐきが腫れていた場合、歯石を取り除くと歯ぐきが健康的に引き締まるため、その影響で歯の根っこが露出し、しみるということもあります。歯石がたくさんついている間は、歯石がしみる部分をカバーしてくれているのですが、そのまま放置することは危険です。なぜなら、しみることはなくても、歯周病が進行することで、歯がなくなってしまうからです。そのため、まずは、歯を残すことを優先すべきだと考えます。
歯石除去ってどのくらいの周期で行ったらいいの?
お口の中の状況は個人差があるため、歯石除去を行う適切なタイミングも、人によって異なります。
たとえば、
- 治療前の状態がどのくらいなのか?
- 口の中の歯周病菌の量がどのくらいなのか?
- 歯磨きの状態がどうなのか?
- 歯石が付着しやすいのかどうか?
などのさまざまな要因に左右されるので、歯石除去の周期に明確な基準はありません。
お口にとっては、歯石そのものではなく、歯周病の原因細菌が増えることがよくないため、歯周病が進行している方は短い間隔で、細菌数が元々少ない方は少し長い間隔で、自分のお口の中が心配な方はご希望に合わせて、それぞれオーダーメイドで決めることが可能です。
歯周病は完治する病気ではないので、定期的に菌の量や状態を調べることが重要です。
流山おおたかの森歯科・矯正歯科の歯石除去の特徴は?
当院では、初めての方は歯石を除去する前に、顕微鏡下で歯周病の原因菌がどの程度いるのか、必ず検査を行っています。
また、ご希望があれば、定期検診の方も同じく無料で検査を行っています。
この検査を行うのは、菌血症(血流中に細菌が存在する状態のこと)になるリスクを調べることができるからです。細菌の多い方には、それに合わせた治療法をご提案することが可能です。
基礎疾患がある方や、何らかの体調不良で体の免疫能力が長期間低下している方は、歯石を除去する際に起こる出血に伴う血管の破壊により、体内に歯周病の原因細菌が入り込んで菌血症のような状態になってしまいます。
赤十字のホームページにも書いてあるのですが、歯石を除去して数日間しか経っていない方の献血はできないということになっています。これは血液中に菌が入り込んでいることが原因です。
歯石除去は保険診療?費用はどのくらいかかるの?
保険適用で3割負担の場合、初診時の費用は4,500円前後です。
一部保険がきかない治療を選択することも可能ですので、お気軽に担当にご相談ください。
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